テストの前の静けさ

2003年1月16日
11時起き、3時就寝を慣行しているタナカ⇔カナタでございます。

別に薦めないけどさ。

テスト期間中だってのに図書館いけばついつい本を借りてきてしまう悪い癖。珍しく人が死なない小説を読んでます、町田康『夫婦茶碗』。

ええ、勉強やる気、無くなります。


「それじゃアタシ会社行くからね。机の上に2000円置いといたから、お昼はそれで食べてね。洗濯物ちゃんと取り入れといてよ。帰るのは八時くらいになると思うけど、遅くなりそうだったら電話するから。それじゃ、行ってくるね」

「うん、、、ふぁ〜、いっへらっひゃい」

出勤する彼女を布団の中から見送りながら、答える僕、いや、俺か。七時半、まだ早いな。二度寝だ、二度寝、二度寝ることは三度寝る。どうせすることないんだし。まだ寒いしね。

彼女の部屋に転がり込んでもう一週間になる。毎日のように彼女から「お小遣い」を貰っては、パチンコに行ったり、漫喫に行ったりしている。

金使わずにすませれないこともないのだが、27の大人が公園のベンチで1日中ボーっとしてりゃ充分怪しいわけで、優秀たる日本の警察官に職務質問され、「若いんだからちゃんとせなあかんよ」と説教のテンプレ集にでも載ってそうな、お決まりの説教をされてからは、どうも公園も行きづらい。

かといって彼女のうちでジっとしていられるわけでもない。ペットじゃないんだよね、俺は。そもそもが反ヒキコモリ、リバース蝸牛なわけで、1日中家にいる事が絶えられない。一歩も家から出なかった日は機嫌どころか体調まで悪くなる。前世がジプシーだったのだね、きっと。

2000円という金額は彼女が勝手に決めた。
職質されたその晩、そのことを彼女に言った次の朝テーブルの上に漱石さんが二枚、メモと一緒に置いてあった。書置きにはこうだ。

「今日の活動資金(昼食代含む)として2000円置いておきます。有効につかってね☆」

かわいらしい字で書いてはあるが、内心は決して穏やかではないだろう、当然だ。また公園にでも行って、警察に目をつけられ、「あなたのお知り合いの田中さんの身許を署の方で預かっているのですが保証人として来て頂けないでしょうか?」と会社に電話がかかってくるよりはマシだと考えたのだろう。
その日の2000円はパチンコに行って2ハコ出たものの、結局全部飲まれた。昼飯は家にあるものを適当に食った。

もう、立派な

ヒモ

である。


閑話休題

前前から一度「ヒモになってみたい」と思っていたが、実際想像してみてみると、気が滅入った。ヒモには向かない性格らしい。いいことだとは思うがね。ハルカ姉さんが付き合った男には、十五万借りてさなかった男がいるらしい。

姉さん、あんた男見る目ないよ。絶対。

(この日記は一部真実を含んでおります)

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